編集部ブログ

2/22(木) 08:16
ベラミーがナイスショット!?
21日のチャンピオンズリーグ・決勝ラウンド1回戦ファーストレグ、バルセローナvsリヴァプール。
試合の数日前、リヴァプールはポルトガルでのキャンプで、ベラミーがリーセをゴルフクラブで殴っていたことが分かり、メディアを賑わせていた(泥酔してのカラオケ中に、ってどんな状態だったんだ??)。
バルサも先日のエトオ出場拒否問題があって、両チームが抱えるこうした問題が、この試合にも何らかの影響があるのか、ないのか、気になっていた。

試合は前半にバルサがデコのヘッドで先制したが、リヴァプールが前半終了間際に追いつくと、後半勝ち越しゴールを奪って、2-1と逆転勝ち。アウェーでの貴重な勝利の立役者となったのは、ベラミーとリーセの“ゴルフコンビ”だった。

同点ゴールを挙げた後、ベラミーはゴルフクラブを握るポーズをしてフルスイング。状況は違うけれど、その悪ガキぶりを見て、以前、コカイン疑惑をかけられていたファウラーがゴールを決めた後にピッチに顔を近付けて、鼻でタッチラインを吸う仕草をしていたのを思い出した。

勝ち越しゴールは、ゴール前でこぼれ球を拾ったベラミーが、リーセに素早くパス。リーセは得意の左足ではなく、右足で強烈なシュートをゴールに叩き込む。見事に“ゴルフ・ホットライン”が炸裂した瞬間だった。

まさに、災い転じて福となす。大事な一戦の前に起きたトラブルも、カンプ・ノウでバルサに勝利した後なら、ドレッシングルームで笑い話になっていたかもしれない。「今度もバルサ戦の前は、カラオケに行かないとな!」なんて。

プロサッカー選手が泥酔して大騒ぎし、しかも暴力事件を起こすなんてのは、非難されて当然のことだ。でも、あくまでいちファンとしては、サッカー選手がみんな優等生ばっかりだったらちょっとつまんないかも、と思うし、ベラミーみたいなヤンチャな暴れん坊も、なんか憎めない。

もちろん、本当に悪質な事件を起こしたら話は別だ(リーセがケガしなくてよかった)。
それから、泥酔したベラミーに自分がゴルフクラブで殴られるのも絶対にイヤだけど。
(奥野/欧州サッカー通信)