3/8(木) 02:48
孤軍奮闘のカカー
7日のCL決勝トーナメント1回戦第2戦、ミランは延長戦の末にセルティックを1-0と下し、ベスト8に進出。値千金の決勝点を上げたのは、名実ともにミランのシンボルとして君臨するカカーでした。
スコアレスドローで終わった第1戦に引き続き、第2戦でも4-4-1-1を採用したミランですが、カカーに対しては少々気の毒な印象を受けました。
カカーがボールを受けて前を向いても、1トップに入ったインザーギは厳しくマークされていてパスを出すことができず、単独突破を試みるかミドルシュートを放つか、プレーの選択肢はこの2つに限られていたのです。カカーは以前からこういった状況を懸念して、1トップの布陣に不満を漏らしていました。
しかし、90分間の戦いを両者無得点で終えた後の延長3分、カカーは中盤でレノンのマークを振り切るとドリブルで独走。エリア内でマクマヌスをかわし、相手GKボルツの股間を抜くシュートで均衡を破ったのです。
その後はセルティックもFWの選手を投入して反撃に出ましたが、ミランは得意の老獪な試合運びでカカーの上げた1点を守り切りました。
ロナウド不在のCLでのミランは、良くも悪くもカカーのワンマンチーム。今後、ミランが勝ち進んでいくためには、やっぱり彼の“出来”が最大のカギとなりそうです。