編集部ブログ

3/12(月) 01:11
困った時のクルース頼み
11日のミラノ・ダービー第2戦目は、インテルが第1戦目に続いて勝利を収めました。インテルがシーズンを通してミランに連勝を飾ったのは81-82シーズン以来のこと。名実ともにセリエA王者を決定づける勝利となりました。

この試合では、僕の大好きな選手が大仕事をやってのけました。「世界最強のスーパーサブ」こと(?)クルースです。

ロナウドのゴールで1点リードされていたインテルは、後半立ち上がりにクレスポに代えてクルースを投入。クレスポの動きも決して悪くなかったのですが、この交代はマンチーニ監督のクルースに対する信頼感の表れでしょう。

でも、個人的に今回ばかりはあまり期待していませんでした。6日のバレンシア戦ではこの日と同じ交代だったんですが、結局は決定機をふいにしてしまう始末。見せ場といえば、試合終了後の乱闘シーンで相手選手に見舞ったタックルぐらい。しかも、見事にかわされて……。

ところが、やっぱりクルースは期待を裏切る男ではありませんでした!

クレスポとの交代直後、クルースはイブラの鋭い折り返しを相手GKがこぼしたところに詰めて同点すると、立て続けに左サイドからのクロスにヒールキックで合わせ、あわや逆転ゴールという場面も。さらに、後半半ばにはエリア内で相手DFを蹴散らしてイブラの決勝弾をお膳立てするなど、ダービーの主役を飾るド派手な活躍を見せました。

たとえ限られた時間でもきっちり結果を残すクルース。インテルの最終戦法「困った時のクルース頼み」は、相変わらず今シーズンも効力を発揮しています。(野上/CALCIO編集部)