3/13(火) 08:38
“リプレー”に臨む2強に注目
地獄の入稿作業をようやく終え、まったりムードのWSK編集部。
あとは3月15日の発売日を待つばかり。今号は売れるかな? 売れるといいな……やっと暇が出来てホッとする一方、編集者としては期待と不安が入り混じる微妙な時期でもあるんですよね。
さて、そんなWSK3月15日発売号には、C・ロナウドとロッベンのインタビューが掲載されています。
ともにプレミアシップのタイトルを争う2強のエース。内容も緊張感のある面白いものになっているんですが、特に注目したいのは、どちらのインタビューにも「“トレブル(3冠)”は可能?」という質問があること。
そう、マンチェスター・ユナイテッドもチェルシーも、リーグ戦、チャンピオンズリーグ、FAカップの3つすべてに勝ち残っているんです。
3つの大会で優勝争いが楽しめるとは、両チームのファンにとってはたまらないところですね。
ところが、先週末のFAカップ・ベスト8はチェルシーとユナイテッド、両者とも冷や汗をかく展開でした。
ユナイテッドはミドルスブラを相手に先制したものの、逆転されてリードを許し、68分にC・ロナウドのPKで引き分けに持ち込むのがやっと。
チェルシーに至っては、1-3と2点ものビハインドから、残り20分で同点に追い付くという厳しい内容でした。
まあ、リードされても引き分けに持ち込むあたりがビッグクラブの底力でしょうか。ちなみに、引き分けた両チームは3月19日、リプレーと呼ばれる再試合で決着を付けることになります。
FAカップは世界で最も古い歴史を持つ大会(創設は1871年=明治4年!)で、日本では天皇杯にあたる大会。
カップ戦には珍しく、ホーム&アウェイ制度ではなく、どちらかのスタジアムでの一発勝負となるため、“ジャイアント・キリング(弱者が大物を倒すこと)が多い大会”として知られています。
リヴァプールが優勝した昨シーズンも決勝の相手はウェストハムでしたよね。果たして、3月19日の再試合がどうなるのか? 個人的な展望ですが、ホームでリプレーを行うユナイテッドがやや有利、一方、アウェイでのリプレーに望むチェルシーはやや不利といったところでしょうか。
特に、チェルシーと戦うトッテナムは1901年、地域リーグに属しながらFAカップ優勝を成し遂げたという元祖“ジャイアント・キラー”。リーグ戦、チャンピオンズリーグと厳しい戦いが続くチェルシーですが、FAカップのタイトルも簡単には取らせてもらえないようです。
(坂本/ワールドサッカーキング編集部)