3/16(金) 04:10
あのポジションの得点は重みが違う?
14日、15日にUEFAカップ決勝トーナメント2回戦の第2戦が行われ、準々決勝に進出する8チームが出そろいました。
この決勝トーナメント2回戦では、意外なことに昨シーズンのUEFAカップ王者のセビージャが、シャフタール・ドネツクを相手に苦戦を強いられました。
結局、2戦合計5-4で勝利を収めたものの、内容は辛勝と言えるもの。
1-1で迎えた83分に勝ち越しを許し、後半ロスタイムに同点に追いついて、延長戦で逆転するというギリギリの勝利でした。
そして、この劇的な試合のヒーローとなったのがGKのパロップでした。
後半ロスタイムのCKで相手ゴール前に上がっていったパロップは、ヘディングで起死回生の同点弾を挙げて勝利の立役者となったのです。
得点直後のセビージャはベンチのメンバーまでピッチに入って喜び、まるで優勝したかのような雰囲気でした。
昨年11月、リヴォルノのGKアメーリアが同様にUEFAカップでゴールを決めたこともありましたが、やはりGKの得点は珍しいもの。
個人的に、GKが攻め上がる瞬間を目にすると、失点の心配をするよりも、何かやってくれないかなと期待してしまいます。
勝利を手にするという最大の目標のために、自分の守るべきゴールを空けて相手ゴール前に攻め上がる姿、一人異なる色のユニホームを着たGKがセットプレーに加わる場面を見ると、気持ちが高ぶります。
チームとしてもGKが得点を挙げれば、やはり他の選手がゴールした時以上に盛り上がって、士気が高まるでしょう。
セビージャがUEFAカップ連覇ということになったら、守護神パロップのゴールが、チームを救った1点以上に重みのあるものだったと言ってもいいのではないでしょうか。
(千葉/ワールドサッカーキング編集部)