編集部ブログ

4/12(木) 07:48
カルチョの底力を示したミラン
11日のチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦、ミランはアウェーでバイエルンを2-0で下し、イタリア勢唯一のベスト4に名乗りを挙げました。

バイエルンとの第1戦では2本のアウェーゴールを叩き込まれ、第2戦に向けて暗雲立ち込めていたミラン。
ただし、この日は驚くほど冷静かつ老獪な試合運びでドイツ王者を完全に抑え込んだのです。

前半にセードルフの活躍で2点を先取すると、その後はミランのお家芸の「逃げ切り策」。
後半はカカーを最前線に残して、その他の選手が驚異的な忍耐力と集中力で相手の攻撃を跳ね返しました。

特に、長期離脱から復帰したばかりのネスタは、最高のパフォーマンスを披露。
誰よりも早く危険を察知するとともに、地上戦でも空中戦でも無類の強さを発揮してバイエルン攻撃陣を完封しました。

決して華やかではないが、ピッチ上の11人がストイックなまでに勝利を追求する姿勢こそイタリアサッカーの真骨頂。
この日のミランはそんなカルチョの底力を欧州最高峰の舞台で大いに見せつけた完勝だったのです。
(野上/CALCIO2002編集部)