5/3(木) 02:43
バルセローナの神童
今回から編集部ブログを担当させて頂くことになりました村田と申します。
このブログはサッカーに関することなら何でもありということなので、私の大好きなチームであるセルビア代表について書いていこうと思います。初回はセルビア国民が代表入りを熱望している“神童ボヤン・クルキッチ”を紹介します。
バルセローナが好きな人はもう知っているかもしれませんが、クルキッチはバルセローナのカンテーラ(下部組織)に所属する16歳のストライカーです。彼はセルビア人の父とカタルーニャ人の母との間に生まれ、スペインのレリダで育ちました。
そのため、クルキッチはスペインでは「ボージャン」と呼ばれているようです。何故かというと、「Bojan Krkic」はスペイン語で「ボージャン・ケルキック」と発音するからだそうです(スペイン語は全く無知なので確実ではありませんが……)。
同姓同名の父親は現在、バルセローナのスカウトをしています。クルキッチ(父)は母国のレッドスター・ベオグラードでもプレーしていたこともあるサッカー選手で、キャリアの最後をスペインのクラブで終えました。そしてそのまま、レリダに定住して1989年にサッカースクールを始めます。
父の下でキャリアをスタートしたクルキッチ(息子)は、父親譲りのサッカーセンスを発揮して、すぐに頭角を現し、9歳でバルセローナのカンテーラに入団します。バルサで英才教育を受けた彼はカンテーラの各カテゴリーのゴール記録を次々に塗り替え、7シーズンで889ゴールを挙げたと言われています。
15歳となった昨年には飛び級でU-17スペイン代表に招集。そして、ルクセンブルクで行われたU-17欧州選手権の本大会では、5ゴールを挙げて得点王になる離れ業を演じています。
当然、その活躍はセルビアにも伝わり、セルビアサッカー協会はスペイン人のクレメンテ代表監督を通じてセルビア代表入りを打診しています。(クルキッチはセルビアとスペインの二重国籍なので21歳の誕生日を迎えるまでにFIFAに書面で申請すればスペイン代表のユースでの出場歴があってもセルビア代表入りすることは可能なのです)
しかし、スペインで生まれ育ったクルキッチは当面はスペイン代表でプレーすることを希望しているそうです。セルビアにとっては難しいミッションかもしれませんがあきらめずに説得を続けてほしいと思います。
現在、クルキッチはベルギーで行われているU-17欧州選手権の本大会に出場しています。また、今年の7月にカナダで行われるU-20ワールドカップにも出場する可能性があるので、皆さんも是非クルキッチに注目してみてください!
(村田/ワールドサッカーキング編集部)