10/9(火) 03:00
記録更新に期待が掛かるファン・デル・ファールト
10月に入って風が冷たくなってきましたが、その一方で欧州サッカーは日に日に熱さを増して盛り上がりを見せていますね。
日本で放送が決定していなかったブンデスリーガもCSのフジ739で中継が始まりました(9月26日〜)。
今シーズン、ブンデスの注目は何といっても大型補強を行ったバイエルンですが、現在、ドイツではハンブルガーSVのラファエル・ファン・デル・ファールトが絶好調です。
9月15日のフランクフルト戦(1-2で敗戦)で今シーズン初得点を記録すると、先週の土曜日に行われたビーレフェルト戦まで何と公式戦7試合連続ゴール! 7試合連続はクラブのタイ記録です(64-65シーズンに元ドイツ代表FWのウーべ・ゼーラーが記録)。
この記録で特筆すべきはファン・デル・ファールトのポジションでしょう。FWの選手ならまだしも、彼のポジションは攻撃的MF。
MFの選手で7試合連続ゴールは非常に珍しく、それゆえドイツでも各方面から称賛の声が上がるとともに、来週末に記録更新なるかの話題で盛り上がっているそうです。
そして、この記録に驚かされた要因がもう一つ。「今夏、ファン・デル・ファールトは移籍を志願していた」という背景があったことです。具体的に「バレンシアへの移籍が秒読み」とも伝えられたほど。しかし、結局はクラブが放出を認めず残留で決着しました。
にもかかわらず、この好パフォーマンス。プロ意識の高さを感じずにはいられませんよね? メディアに対しても「移籍したい」と繰り返していたのに、残留が決まった途端、気持ちを切り替えてプレーに専念する。口にするほど簡単なことではないはずです。
ファン・デル・ファールトの記録更新とともに、現在4位のハンブルガーSVが今後、バイエルンにどこまで食い下がれるのか。大いに注目していきたいと思います。
(山本/ワールドサッカーキング編集部)