3/6(木) 02:17
エース不在が響いたR・マドリー
3月5日、CL決勝トーナメント1回戦第2戦の3試合が行われました。その中で僕が注目したカードはレアル・マドリー vs ローマ。結果は1-2でローマの勝利、2戦合計でも4-2で勝ったローマがベスト8へ勝ち上がりました。この試合、ローマは集中した守備を披露し、マイボールを確実にゴールへつなぐなど、堅実に自分たちのサッカーをやってのけたという印象を受けました。
一方のR・マドリーは、ポゼッション自体は56パーセントを占めたものの、流れの中で決定的なチャンスを作れずに完敗。要因としてルート・ファン・ニステルローイの不在が挙げられます。
ロビーニョがワイドに開くことで中盤のマークが分散、司令塔であるグティが中央で出しどころを伺うという場面は何度かありました。しかし、その先にはDFに囲まれたラウール・ゴンサーレスの姿のみ。結局サイドにボールを流すことしか出来ず、DFの間を通すグティの鋭い縦パスは見られませんでした。もし前線にファン・ニステルローイの姿があれば、FWのマークを分散させることが出来る上、ポストプレーも活用出来たでしょう。
ファン・ニステルローイの不在が敗戦に大きく影響したR・マドリー。今週末に控えるリーグ戦も欠場が濃厚で、エースがいないと相手DFを崩せないという問題を解決し、次節のエスパニョール戦を迎えられるようにしたいところです。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)