5/15(木) 03:26
2大国際大会の最中、希代のタイトルホルダーは……
ユーロ2008に向けたオランダ代表候補の30人に選出されたミランのMFクラレンス・セードルフが5月13日、辞退を表明しました。セードルフは理由として、マルコ・ファン・バステン監督との関係が思わしくなかったと話しています。
同選手は現在32歳。ユーロへの出場は今回が最後のチャンスでしょう。にもかかわらず、自らその可能性を絶やす決断を下しました。意外な決断の裏には、北京オリンピック出場への希望があったようです。
指揮官との確執を抱えながらユーロで“死のグループ”を戦うより、56年ぶりの歴史的出場の上、優勝候補にも挙げられる五輪代表に加わるほうが、より栄光への近道と判断したのかもしれません。そうであれば、これまでCL4回を始め数々の栄冠を獲得した希代の“タイトルホルダー”らしい判断と言えます。
しかし、A代表を辞退した選手は他のカテゴリーでの出場が許されないというオランダサッカー協会の規範により、願いは叶わず。結局セードルフは今夏、ユーロと五輪のいずれでも国を背負ってプレーする機会がなくなり、平凡なオフを過ごすことが決定しました。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)