5/20(火) 10:15
サラゴーサの降格はスペインサッカーの良さが光った結果
3大リーグを始め欧州各国で2007-08シーズンが終了し、各リーグの優勝、降格が決定しています。
その中で個人的にショックだったのは、ディエゴ・ミリート、リカルド・オリヴェイラ、パブロ・アイマールなど、リーグ屈指の攻撃陣を抱えるサラゴーサの降格でした。獲得した勝ち点は本来ならば残留可能な42※でしたが、降格圏の18位に沈んだのです。
ただ、この結果はサラゴーサの調子が悪かったと言うよりも、残留を決めたクラブが奮闘したからこそととらえるべきでしょう。
1月時点で18位だったベティスは、選手の個人技を駆使したサイドアタックで勝利を呼び込み13位へ。同じく19位だったデポルティーボは、高い位置からのプレスと速攻を得意とする“攻撃的5バック”で巻き返し、9位まで順位を上げました。
他のチームも、あくまで点を取って勝ちにいくというスペインならではのサッカーを披露。サラゴーサも同じく攻撃的なサッカーを実践しましたが、結果、他に及ばなかったのです。
僕自身、サラゴーサの降格は残念でしたが、それぞれのチームが独自の攻撃サッカーで勝利を目指す、スペインサッカーの良さを多く感じられた今シーズンだったと思います。
※06-07シーズンでギリギリ残留を決めたクラブの勝ち点は37。
05-06シーズン、04-05シーズンは39。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)