編集部ブログ

6/11(水) 07:31
生モウリーニョ取材リポート
中田英寿氏主催の交流試合のため来日していたジョゼ・モウリーニョが8日、高校王者の流経大柏サッカー部でクリニックを行いました。

チャンピオンズリーグ、プレミアリーグを制した名監督の指導を生で見られる貴重な機会。僕はワクワクしながら取材へ向かいました。登場の瞬間は、騒然とする生徒たちと同じく、“生モウリーニョ”を前にして、興奮を抑え切れなかったです。

いざ練習が始まると、60分間という限られた時間の中でモウリーニョが選んだメニューは、ハーフコートでの13対13のミニゲームでした。曰く、狭いスペース、ハイプレッシャーの中で、技術以上に的確な判断力を養うのが目的とのこと。華麗なテクニックや戦術論ではなく、基本的なスキルを大切にするべきであると話したのが印象的でした。

ちなみに指導中のモウリーニョは「ブラボー!」と選手を誉めるなど、終始優しい表情。「将来、日本代表の監督になった際は、この中から選手を招集出来ることを願っています」とリップサービスするなど、普段の気難しいイメージとは正反対の好人物ぶりに驚かされました。

もっとも、それは練習が終わるまでのこと。某サッカー番組のコメント収録を依頼されると、たちまち不機嫌な表情になり、撮影には応じたものの、すぐに控え室へと戻ってしまったのです。
日英問わずマスコミに対しては、“モウリーニョらしさ”は健在でした。

世界的な名将モウリーニョの様々な姿を見られたのはもちろん、その指導から基本的なスキルの重要性を改めて確認出来た点でも、充実した今回の取材でした。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)