編集部ブログ

7/4(金) 10:14
“ユーロバブル”がバルサを襲う
大きな国際大会が終わると、活躍した選手の価値が一気に高まるケースがあります。今年のユーロ2008も同様に、活躍した選手の市場価値が高騰、さながら“ユーロバブル”が到来しました。優勝したスペイン代表メンバーを筆頭に軒並み評価を上げており、移籍がうわさされるクラブの動向に少なからず影響を及ぼしそうです。

中でも恩恵を受けそうなのは、バレンシアとビジャレアル。退団のうわさがあるダビド・ビージャやダビド・シルバ、マルコス・センナの所属先であり、ユーロで活躍した彼らをより高値で売却出来るかもしれません。

一方、バルセローナにとって“ユーロバブル”は災難に他なりません。アンドレイ・アルシャヴィンの獲得が間近であると報道されていましたが、所属するゼニトの会長がユーロの活躍を機に態度を急変。リオネル・メッシとのトレードという“有り得ない”条件を出してきました(注:アルシャヴィン+約32億円とメッシのトレード)。アルシャヴィン本人とは相思相愛だっただけに、“ユーロバブル”の弊害をこうむった形です。

その他にも、アルシャヴィンと2トップを組んだロマン・パフリュチェンコらロシアのイレブンや、“ミラクル・ターキー”のメンバーなど、多くの“ユーロ戦士”が移籍市場をにぎわせています。多大な利益を発生させ、時に交渉を妨げる“ユーロバブル”。各クラブは今後どのように向き合っていくのか、注目したいところです。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)