編集部ブログ

9/2(火) 06:43
バルサを下した“デフェンサ・ヌマンティーナ”
リーガ・エスパニョーラ開幕戦で、昇格したてのヌマンシアが名門バルセローナを1-0で下しました。勝利を収めたヌマンシアの、この試合のポゼッションは27パーセント。シュート数はバルサの25本に対してわずか5本と、徹底して守り抜いた末の勝利でした。

FWのゴルカ・ブリットのみ前線に残し、残りの10人は自陣ゴール付近に集結。センターを固めて危険地帯のスペースを消した上で、リオネル・メッシなど個人技に優れる選手へは複数でチェックするという、徹底された守備で応戦します。

“デフェンサ・ヌマンティーナ”(ヌマンシアの防御)※。かつて、ローマ軍の侵攻を20年間も耐え忍ぎ、そう呼ばれたヌマンシア市民の抵抗のように、必死に守り抜きました。

ボールを奪うと、待ち構えるG・ブリットへボールを収め、両サイドを駆け上がるホセ・バルケーロ、マリオ・マルティネスに渡し、シンプルにクロスを供給するという洗練されたカウンターを披露。13分のマリオのゴールは圧巻でした。

第2節ではレアル・マドリー、第3節ではビジャレアルと戦うヌマンシア。いずれも強豪ですが、バルサ戦と同じような戦いが出来るのか。昨シーズンのトップ2は“デフェンサ・ヌマンティーナ”を崩せるのか。とても興味深い戦いになりそうです。

※紀元前153年〜133年、強大な戦力でカルタゴ征服を進めるローマ軍に対し、必死に抵抗を続けたヌマンシアの住民反乱。最終的に市民は自らの町に火を放ち、集団自殺を選んだとされる。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)