10/14(火) 07:02
リーガの中堅クラブを悩ませる“エベレスト”
セビージャ、バルセローナ、レアル・マドリー、ビジャレアル。今シーズンのリーガ・エスパニョーラでは、この強豪4チームと連続で戦わなければならない日程となっているのです(※上記4クラブとバレンシアを除く)。この厳しい連戦は現地で“エベレスト”と呼ばれており、各クラブの悩みの種になっています。
第6節を終えて勝ち点4のオサスーナ、レクレアティーボで監督の解任劇がありました。両クラブとも“エベレスト”前だというのに下位に低迷。4連敗でも「仕方がない」連戦が先に控えている点を踏まえると危機的状況にあり、解雇の決断が下されました。
一方、最下位のベティスの勝ち点は2。ですが、既に“エベレスト”を経験した上での結果であるため、まだ監督解雇には至っておらず、指揮官のフランシスコ・チャパーロには今後の巻き返しが期待されます。
そして現在、“エベレスト”の真っ只中にいるのはアトレティコ・マドリー。第5節のセビージャ戦、第6節のバルサ戦と2連敗を喫しました。下位チームと違い4位以内を目標に掲げ、強豪にも勝たなければならないA・マドリーにとっては、険しい“山登り”となっています。
スペインにそびえ立つ“エベレスト”。立ち向かうチームは、強豪に一泡吹かせるために全試合を全力で戦うのか、守りを固めて引き分けを狙うのか、結果は期待せずに今後に備えて主力のコンディション調整を優先させるのか。それぞれが目標を達成するために文字どおりの“山場”をどう乗り切るのか、各クラブの戦略に注目です。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)