編集部ブログ

11/5(水) 11:37
ハルの躍進は続く
初のプレミア挑戦にもかかわらず、大躍進を続けるハル。第10節を終えた時点で5位に位置していた通称“タイガース”は11月1日、王者マンチェスター・Uに挑みました。

アーセナルなどの格上チームを次々に撃破してきたハルですが、この試合では相手の圧倒的な攻撃力の前になすすべなく、失点を重ねてしまいます。57分には4つ目の失点。前半に1点を挙げていたものの1-4と差を広げられ、敗戦ムードが漂っていました。

しかし、58分にベルナール・マンディを投入すると流れはハルに。劣勢を強いられていた“虎”が目を覚まし、“赤い悪魔”に牙をむきます。徐々にチャンスが作れるようになり、68分にマンディがループシュートを決め2-4。息を吹き返したハルはその後も名門相手にひるむことなく、堂々と攻勢に出ました。

ハルの勇猛さを象徴したシーンは80分。マンディがペナルティーエリア内でリオ・ファーディナンドと対峙し、果敢に一対一を仕掛けます。一瞬の加速で振り切りに掛かると、そのスピードに対応し切れないファーディナンドがたまらずファウル。今夏、移籍金0円で加入したマンディが世界最高峰のセンターバックからPKを奪ったのです。

これをジェルヴィーニョが決めて1点差に迫ると、その後も得点を目指して怒とうの攻勢に出ます。しかしマンUが必死の守りを見せ、健闘もむなしくハルは3-4で惜敗。

とはいえ、この日の主役は王者をギリギリまで追い詰めたハルのほうでした。勇敢な彼らの躍進はまだまだ続くだろうと、感じさせる戦いぶりだったと思います。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)