編集部ブログ

1/9(金) 09:28
中村の残留で得られるCLへの道
今冬、日本への復帰がうわさされていた中村俊輔をチームに留めることが出来たセルティック。絶対的エースの残留は、来シーズンに向けて大きな意味を持ちます。

その理由は、チャンピオンズリーグ出場に関するルール改正により、2009-10シーズンからスコティッシュ・プレミアリーグのクラブの予選突破が難しくなるため(※下記参照)。みなさんはこの変更をご存知でしたか?

優勝したクラブが自動的に本選への切符を手に入れられる点は変わりません。しかし2位のクラブに対する条件は厳しくなります。旧ルールでは格下や同レベルの相手に勝てば予選を突破出来ましたが、来夏からは格上のクラブに勝たなければならなくなったのです。

昨夏、実際に行われた予選は、スコットランド2位のレンジャーズがリトアニアリーグのカウナスと戦い、勝ち上がったカウナスはAaBアールボーと本選への切符を賭けて争いました。もし、08-09CL予選で新ルールが適用されていたら、レンジャーズは予選1回戦でフェネルバフチェやパナシナイコスなどと戦い、勝ち上がった先では、アトレティコ・マドリーやフィオレンティーナ、リヴァプールが控えていたのです。

突破に向けての道のりが一段と険しくなった09-10シーズンCL予選。セルティックとしては今シーズン、リーグ優勝を飾って本選への切符を手にしたいところです。それには、大黒柱である中村の存在が欠かせません。

3シーズン続けてセルティックを栄冠に導いた日本のファンタジスタが今シーズン、4連覇とCL出場権という2つの“大きな幸運”を呼び寄せることでしょう。

1月8日に発売されたワールドサッカーキングでは、巻頭で中村のインタビューを掲載。欧州で得たものやFKへのこだわり、日本代表への思いなどを語ってくれています。挑戦を続ける天才レフティーの言葉を、どうぞご堪能ください。

※09-10シーズンに適用されるリーグランキングにおいて10位のスコティッシュ・プレミアリーグは、今シーズンを2位で終了すると以下の予選に挑むこととなる。
・1回戦はリーグランキング11位から15位[トルコ、ウクライナ、ベルギー、ギリシャ、チェコ]の今シーズン2位のクラブのいずれかと対戦。
・2回戦は[イングランド4位、スペイン4位、イタリア4位、フランス3位、ドイツ3位]のいずれかと、突破を賭けて争う。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)