1/22(木) 10:00
2008年、本当にファンの心をつかんだ選手は・・・・・・
1月22日、uefa.comがユーザーから投票を求めた2008年度ベストイレブンの集計結果を発表しました。その11人を見てまず感じたのは、イタリア代表やセリエAのプレーヤーがいなかった点。世界有数のリーグを持つ国でありながら、ユーロ2008やチャンピオンズリーグなどの国際舞台で結果残せなかったことが、選考に響いたのでしょう。
また、uefa.comでは、01年からこれまですべてのベストイレブンを掲載していますが、選出されたプレーヤーの大半はその年の優勝経験者。やはりチームのタイトルは重要な要素のようです。ただ裏を返せば、チームが栄冠を手にしていないにもかかわらず、名を連ねているプレーヤーは、ファンの心を自身の勇姿のみでつかんだと言えるのではないでしょうか。
08年度、その条件に当てはまる選手はチェルシーのDFジョン・テリーのみ。リオ・ファーディナンドを抑えての選出です。昨シーズンのテリーは監督交代で揺れたチームを鼓舞し、4つの大会でチェルシーを準優勝に導きました。彼の強烈なリーダーシップが大きく評価されたのでしょう。
付け加えるならば、CL決勝でPKを失敗し、屈強なイメージからは想像も付かないような泣き顔を見せた、あの“ギャップ”に心を奪われた人がいたかもしれません。少なくとも僕は、「怖そう」と思っていたテリーは「実は良い人なのかも」と、良い印象に変わりました。
スペイン代表の優勝で沸いたユーロ2008や、“マラドーナの後継者たち”が光った北京オリンピック、手に汗握る展開だったCLの決勝など、08年の出来事を振り返らせてくれたuefa.comのアンケート。来年の今頃は、一体どんな選手を思い出させてくれるのでしょうか。
uefa.comユーザー選出 2008年ベストイレブン
GK:イケル・カシージャス(レアル・マドリー/スペイン代表)
DF:セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー/スペイン代表)、ジョン・テリー(チェルシー/イングランド代表)、カルラス・プジョル(バルセローナ/スペイン代表)、フィリップ・ラーム(バイエルン/ドイツ代表)
MF:クリスチアーノ・ロナウド(マンチェスター・U/ポルトガル代表)、チャビ(バルセローナ/スペイン代表)、セスク・ファブレガス(アーセナル/スペイン代表)、フランク・リベリー(バイエルン/フランス代表)
FW:リオネル・メッシ(バルセローナ/アルゼンチン代表)、フェルナンド・トーレス(リヴァプール/スペイン代表)
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)