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ホッフェンハイムの運命やいかに……
「ホッフェンハイムはこのまま首位を走り切れるのか」
08-09シーズンの後半戦で、僕は彼らの行方に興味を抱いています。
ホッフェンハイムは、オーナーであるディートマー・ホップのバックアップを受け、計画的な強化プランを推進。ホップはかつてプレーヤーとして同クラブに在籍した富豪ですが、もっぱらクラブ設備の充実、スカウト・育成部門の向上に資金を投入してきました。大補強でチーム力のアップを図るチェルシーやマンチェスター・Cとは異なる彼の強化方針は、多くの注目を集めています。
また、チームの戦術面も興味を引くところです。彼らの戦い方は、高い位置から激しいプレスを掛け、ボールを奪取すると的確かつ素早いパス回しで一気に相手ゴールに迫る“ハイプレッシング&ショートカウンター”。この戦術により、リーグ1位の44得点という数字を残しています。無名の選手が主体でありながら、これほどのチームを作り上げたラルフ・ラングニック監督の手腕は見事と言えるでしょう。
多額の移籍金による選手の引き抜きが横行し、“金のモラル”が問題視されている現在のサッカー界。模範的とも言える戦略を採るホッフェンハイムには、優勝することで「自分たちの強化方針が正しい」と証明してほしいところです。得点ランキング首位のヴェダド・イビシェヴィッチが負傷離脱中ではありますが、ラングニック率いる彼らの戦いぶりからすれば、エース不在も心配はいらないでしょう。ホッフェンハイムの更なる躍進を期待したいと思います。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)