編集部ブログ

3/5(木) 07:12
着実に成長を遂げる森本
「日本人だから」と特別視をしなくても、森本貴幸の活躍は素晴らしいと感じます。セリエAで直近の10試合すべてに出場。その内8戦に先発出場を果たしており、弱冠二十歳にしてレギュラーの座をほぼ手中に収めました。20歳以下の選手ながらセリエAで先発を担っている選手はせいぜい5人程度。欧州でも有望な若手の一人だと言えるでしょう。

イタリアに渡って3シーズン目を迎えた森本がここまで急成長出来た要因は、彼の明確な考え方にあります。お手本にしている選手はダヴィッド・トレゼゲ。「屈強な肉体、高度な足技があるわけではなく、動き出しやポジショニングでゴールを決めており、フィジカルの弱い自分でもまね出来る」との理由からだそうです。

また、自身のキャリアについても同様。3月3日のパレルモ戦で全治2週間のけがを負った森本ですが、同28日のW杯予選、バーレーン戦に招集される話が浮上しました。しかし、「クラブに専念したい」と、代表戦に参加しない意向を表明。代表入りの喜びに浸るより、クラブで自分のポジションを確保するほうが、自身の成長につながると判断した上でのコメントでしょう。

このように、若いながらもしっかりした考えを持って過ごすことで、森本は着実にステップアップしています。今後もこの信念を貫けば、多くの試合に出場出来るでしょうし、更に成長を遂げるでしょう。森本のこれからの活躍ぶりに期待したいですね。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)