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モロッコ代表の躍進に期待
現在、日本では春の選抜高校野球大会が盛り上がりを見せています。中でも注目されているのが、岩手の花巻東高校と宮城の利府高校。ともに初出場ながら準決勝に進出しました。
スポーツ界では度々、伏兵チームの躍進が、大会を盛り上げることがあります。
もちろんサッカー界でも、ユーロ2008でベスト4に勝ち上がったロシアとトルコが大会を沸かせたように、伏兵の存在は重要です。現在、各地で2010年ワールドカップ予選が行われていますが、本大会ではどんな伏兵が現れるのでしょうか。僕が個人的に注目しているチームは、モロッコ代表です。
W杯に4度出場しているモロッコですが、直近の2大会は予選で敗退しており、強豪とは決して言えません。ただ、現在のメンバーは実に“粒ぞろい”なのです。
その筆頭は、エール・ディヴィジで得点ランキング首位を独走しているムニア・エル・ハムダウイ。他にも、リーグ戦で9得点を挙げているボルドーのマルアーヌ・チャマフ、マラガのエースとして9ゴールと活躍中のナビル・バアなどがFWに名を連ねています。
シエナのウシーヌ・カルジャ、ナンシーのユスフ・ハジと、ともにクラブの司令塔である2人を擁す中盤も魅力。守備陣には、今シーズンのチャンピオンズリーグに出場した選手を2人抱えています。タレントは質量とも十分です。
しかし3月28日、最終予選の初戦でモロッコはカボンに1-2で敗れてしまいました。カボンの他、カメルーン、トーゴという強豪と同組のモロッコにとって、格下であるカボン戦は絶対に落とせなかった試合。いきなり険しい道を歩むことになったモロッコですが、十分に巻き返しは可能だと思います。予選突破というサプライズを起こし、本選での躍進に期待したいところです。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)