5/1(金) 09:12
リーグ・アンの歴史が変わる
リーグ・アンの順位に異変が起こっています。リヨンの“特等席”だった首位の座には現在マルセイユが鎮座。6ポイントも離され、王者は3位に沈んでいます。5月17日にマルセイユとの直接対決が控えているものの、優勝はかなり厳しい状況です。
昨シーズンは第33節終了時点で66得点だったのが、今シーズンは43得点。その原因は、補強戦略のミスにあると指摘されています。リヨンは今シーズン、将来を見据えた強化策を進めました。一方で、昨シーズンの主力だったアテム・ベン・アルファやフレッジを放出。1月にはシドニー・ゴヴが負傷離脱し、前線の陣容はカリム・ベンゼマを除いて一新されました。
その結果、ベン・アルファ、フレッジ、ゴヴの3人が昨シーズンに挙げたゴールの合計は19だったが、昨夏加入したフレデリック・ピキオンヌ、ミラレム・プヤニッチ、エデルソンの3人では7ゴールに大幅減少。新たな逸材を狙う反面、数字が見込める戦力を確保しなかったツケが回ってきたと言えます。
4位のパリSGとの差はわずか1ポイント。優勝どころか、チャンピオンズリーグへの切符が与えられる3位以内を逃す可能性もあります。そうなると、エースのベンゼマがCL出場を求めて移籍してしまうかもしれません。また、毎シーズン、CLで得ていた30億円もの収入が得られないのです。
国内随一の強さを誇っていたリヨンは、「将来的な補強」を進めた結果、エースを失い、収入が減少する危機に直面。これまでの戦力を保つことも危うい状況が迫っています。7シーズンにわたる“絶対王者”没落の危機で、リーグ・アンに新たな歴史が訪れるかもしれません。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)