5/6(水) 11:25
先発メンバーが最大の焦点
「攻撃的なチーム同士によるオープンな試合になるだろう」
チェルシーのフース・ヒディンク監督は、チャンピオンズリーグ準決勝第1戦のバルセローナ戦前、このように語っていました。しかし実際、チェルシーは守備的な戦術を披露。試合前のコメントを含めたヒディンクの奇策が功を奏し、チェルシーの狙いどおり試合は0-0でした。
第1戦でチェルシーがバルサの強力な攻撃陣を抑える準備をしたように、5月6日の第2戦ではバルサが、チェルシーの攻撃を抑える準備をしなくてはなりません。チェルシー攻撃陣は、ディディエ・ドログバやフランク・ランパードなど、バルサに劣らぬ顔ぶれ。対するバルサは、ラファエル・マルケスが負傷中、カルラス・プジョルが出場停止と、センターバック2人が不在となります。ジョゼップ・グアルディオラ監督が6日、どのような最終ラインを組むのか、気になるところ。
レギュラークラスのジェラール・ピケがスタメンを張るのは間違いないでしょう。そのパートナーとして、若手のマルティン・カセレスや、センターバックの経験があるエリック・アビダル、セルヒオ・ブスケの誰を起用するのか、グアルディオラが正しい選択をしなければ失点は避けられません。そして、第1戦のように相手守備陣を攻略出来なければ、ベスト4で敗退することになってしまいます。
ただ、グアルディオラも相手指揮官同様、奇策を仕掛けることが得意。5月2日に行われたレアル・マドリー戦では、試合途中からリオネル・メッシをトップ下に配置し、相手DFを混乱させ、大量6得点を奪いました。チェルシー戦でも、守備の不安を払拭するような、攻撃戦術を用意しているかもしれません。
第1戦で見事な采配を披露したヒディンク、対するグアルディオラの両戦術家はどんな作戦を練っているのでしょうか。キックオフを迎えるまで、色々と予想してみるのも面白いですね。ただし、第1戦のように、試合前のヒディンクのコメントは真に受けないほうがよさそうですが……。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)