編集部ブログ

5/7(木) 08:45
これぞ世界最高峰の戦い
5月6日に行われた、チャンピオンズリーグ準決勝第2戦チェルシーvsバルセローナ。スコアは1-1、アウェーゴールの差でバルサが決勝進出を決めたこの試合は、“世界最高峰”のプレーで溢れていました。

まずは9分にマイケル・エッシェンが挙げたチェルシーの先制点です。エッシェンが利き足ではない左足で、高く上がったボールをダイレクトボレーし、ゴールの左隅に決めたこの得点。01-02シーズンのCL決勝戦でジネディーヌ・ジダンが決めたゴールを想起させる見事なシュートでした。

先制点を奪われたとは言え、バルサの華麗なパスワークは健在。チェルシー相手にも関わらず、ポゼッション率は63パーセントと、中盤を完全に支配しました。逆を言えば、相手のパスワークに翻ろうされながら、“92分間”バルサの枠内シュートを0本に抑えたチェルシーの守備にも賛辞を送らなければなりません。

0-1のまま迎えた93分。バルサのアンドレス・イニエスタが横パスからダイレクトでシュートを放つと、この日初めてチェルシーゴールをとらえ、ネットを揺らしました。バルサの決勝進出を決めた土壇場のゴールは、今シーズンの“ベストシーン”候補でしょう。

他にも、MFながら急きょセンターバックを務めたトゥレ・ヤヤと、世界屈指のFWディディエ・ドログバとのマッチアップや、バルサのGKビクトル・バルデスの再三にわたるビッグセーブは見応え十分でした。数々の素晴らしいプレーが披露されたチェルシーvsバルサ。「これぞ世界最高峰の戦い」と呼べる一戦でした。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)