編集部ブログ

6/4(木) 07:08
レオナルドの大きな挑戦
「名選手、名監督にあらず」と言われるスポーツ界にあって、ワールド・ベースボール・クラシックで2連覇を果たした日本代表の監督は、王貞治、原辰徳と、いずれも元名選手でした。日本プロ野球では現在、12球団中10球団が、オールスター出場を果たした元名プレーヤーに指揮を任せている状況。日本の野球界では、名選手こそ名監督になり得ると、認識されている印象です。

一方、欧州サッカーでは今シーズン、2人の元名選手が監督として快挙を達成しました。一人は、チャンピオンズリーグ、リーガ・エスパニョーラ、コパ・デル・レイを制したバルセローナのジョゼップ・グアルディオラ。もう一人は、フランス国内の3冠を成し遂げたボルドーのローラン・ブランです。現役時代に数々の栄冠を手にし、若くして名監督の仲間入りを果たした両名は、見事に「名選手、名監督にあらず」というジンクスを払拭しました。

迎える来シーズン、ミランに就任したばかりの元名選手レオナルドが、名監督への挑戦をスタートさせます。今シーズン限りでミランの精神的支柱であったパオロ・パルディーニが引退。更にミランは今夏、カカーを含めた多くの主力選手が退団する可能性を秘めています。混乱の中にあるミランで、レオナルドは同クラブを8シーズン率いたカルロ・アンチェロッティの後を引き継ぐのです。

指導歴がないにもかかわらず、大仕事を引き受けたレオナルド。グアルディオラやブランに続き、欧州サッカー界でも、名選手が名監督になれることを証明出来るのか、注目ですね。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)