編集部ブログ

9/2(水) 09:30
変身“スーパーバイエルン”
「選手を交代しただけで、こんなにチームは変わってしまうのか」と、驚きました。ヴォルフスブルクに苦戦していたバイエルンは、後半途中から王者を圧倒するチームへと変ぼうを遂げたのです。

今夏、バイエルンは大型補強によって欧州トップレベルの布陣を完成させ、シーズンの開幕を迎えました。しかし、結果は付いてきません。ホッフェンイハイム、ブレーメンと対戦して2戦連続ドロー。第3節では昇格クラブのマインツに1-2で敗れてしまいます。

開幕3試合で2分け1敗と、ここ40年で最も悪いシーズンのスタートを切ったバイエルンは28日、戦力を更に向上すべく、レアル・マドリーからアルイェン・ロッベンを獲得。翌日の第4節ヴォルフスブルク戦、新加入のロッベンは早速メンバー入りを果たし、故障明けのフランク・リベリーとともにベンチでキックオフを迎えました。

バイエルンは27分に先制。しかし、ゴールシーン以外の時間帯はなかなか相手の守備を崩せません。業を煮やしたルイ・ファン・ハール監督は、追加点を狙うべく、後半開始からロッベン、63分にリベリーをピッチに送ります。すると、両サイドに陣取った途中出場の2人が試合の流れを一変させたのです。

ボールを持てば対峙したDFを簡単に振り切り、初競演とは思えないコンビネーションも披露。苦戦していたのがうそのようにヴォルフスブルクDFを手玉に取り、結果、リベリーのパスからロッベンの2ゴールが生まれました。

たった2人の選手を交代させただけで、敵を圧倒する攻撃を展開したバイエルン。試合中に華麗な変ぼうを遂げた彼らの勝利は、ここまでの不調で周囲に抱かせていた不安も期待に変える見事なものでした。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)