編集部ブログ

9/15(火) 08:59
R・マドリー、“ウイルス”に屈せず
現在、新型インフルエンザのウイルスが全世界で猛威を振るっています。皆さんはしっかりと予防していますか?

実はサッカー界にも、選手やクラブを苦しめる"ウイルス"が存在するのです。その名は"FIFAウイルス"。スペインでは、代表戦へ参加した選手がインターナショナルマッチ・ウィーク明けに疲労でコンディションを落としてしまうことを、こう呼んでいるそうです。

選手のパフォーマンスが低下してしまうため、各国の代表を多く抱えるビッグクラブが国際試合後に勝ち点を取りこぼすこともしばしば。圧倒的な強さを誇っていた昨シーズンのバルセローナでも、代表戦明けのリーグ戦では1勝3分けと、いま一つ結果を残せていません。

しかし、9月5日と9日に代表戦が行われた後のリーグ戦では、各ビッグクラブが勝ち点を取りこぼすこともなく勝利。中でもレアル・マドリーは、"ウイルス対策"がバッチリだったようです。

12日にアウェーでエスパニョールと対戦したR・マドリーでは、代表戦帰りのクリスチアーノ・ロナウドとラサナ・ディアラのレギュラー2選手がベンチスタート。彼らの代わりに先発したグティとエステバン・グラネーロは、この試合でともに1ゴールを挙げました。その他にも数回のチャンスを生み出し、グティは1アシストも記録。3-0の勝利に貢献した両選手は、見事に"ワクチン"の役割を果たしたのです。

控えに甘んじている優秀なタレントにチャンスを与えた結果、代表戦明けの試合ながら悠々と勝利出来たR・マドリー。持ち前の選手層の厚さが、"FIFAウイルス対策"となりました。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)