9/30(水) 02:05
沈む“サブマリン”。浮上のカギは?
リーガ・エスパニョ-ラの順位に異変が起こっています。首位から3位まではレアル・マドリー、バルセローナ、セビージャといつもどおりの顔触れですが、それに続く順位にはあるはずの名がありません。昨シーズンの4位アトレティコ・マドリー、5位のビジャレアルは第5節を終了した現時点で未勝利。ともに降格圏へ沈んでいます。
A・マドリーはシーズン前から言われていたディフェンス面の弱さを露呈し、失点数は20チーム中最も多い13。セルヒオ・アグエロ、ディエゴフォルランら攻撃陣の層は厚いだけに、守備の改善が上位進出へのポイントになるでしょう。
19位のビジャレアルはA・マドリーよりも事態が深刻。"イエローサブマリン"の躍進を支えた華麗なパスサッカーは鳴りを潜め、5試合を消化して4得点、直近2試合はともにノーゴールと得点力不足に悩んでいます。
ただ、チームが不調の中で新加入のFWニウマールが本領を発揮し始めている点は浮上への好材料。ニウマールは持ち前の個人技でチャンスを作り出し、前線で孤立しがちだったジュゼッペ・ロッシとのコンビネーションも徐々に向上しています。更に、チームの中核であるマルコス・セナの負傷からの復帰が間近。彼らの攻撃サッカーに復活の兆しが見えてきました。
かつて、フアン・ロマン・リケルメやディエゴ・フォルラン、指揮官のマヌエル・ペジェグリーニら南米パワーで国内屈指のクラブへ上り詰めたビジャレアル。ブラジル代表のニウマールや"元ブラジル人"のマルコス・セナら、南米パワーの発揮が、19位に沈んだままの"潜水艦"を上位へ浮上させることでしょう。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)