編集部ブログ

12/3(木) 11:47
バロン・ドール受賞とジンクスへの挑戦
2009年のバロン・ドールに、アルゼンチン出身選手としては初めて、バルセローナのリオネル・メッシが選出された。昨シーズンのチャンピオンズリーグ制覇に加え、リーグ戦、コパ・デル・レイとスペイン史上初の3冠達成に大きく貢献。自身も9得点を挙げたチャンピオンズリーグで、史上最年少得点王に輝いた。受賞後、彼は『フランス・フットボール』のウェブサイトで喜びとともに次のようにコメントしている。「昨シーズンの成功を繰り返すことは決して簡単ではないし、2シーズン続けてバロン・ドールに選ばれることも簡単じゃない。でも、今シーズンも同じ調子であることを望んでいる」と、早くも2シーズン連続の受賞に意欲的だ。
 しかし、バロン・ドールの連続受賞者は過去に5人しかおらず、マルコ・ファン・バステンが受賞した1989年を最後に20年間出ていない。このことを考えると2年連続の受賞は非常に難しと言える。更に、W杯開催の前年度にバロンドール受賞者を輩出した国は優勝出来ないというジンクスまである。例を挙げると、1994年のアメリカ大会で、受賞者のロベルト・バッジョがPK戦最後のキックを外して優勝を逃したイタリア。1998年のフランス大会で、受賞者のロナウドが決勝直前の体調不良により本来の力を発揮出来ず、フランスに敗れたブラジルなど、不運な敗北を喫している。
 来る2010年のW杯。バロン・ドール受賞者のメッシには、ジンクスとの戦いが待っている。果たして、メッシはジンクスを打ち破ることが出来るのだろうか。

(宮城/ワールドサッカー編集部)