12/18(金) 06:53
今、昇格組のパルマとバーリが好調だ。第16節を終えた時点でバーリが6勝6分け4敗の7位。ヨーロッパリーグも狙える好位置に付けている。その更に上を行くのがパルマ。8勝4分け4敗の4位と来シーズンのチャンピオンズリーグ出場圏内にいるのだから驚きである。この2チームの戦い方は至ってシンプルで、手堅い守備から素早くカウンターにつなげるイタリアのクラブらしい戦い方に徹している。
　バーリは中央のセルヒオ・アルミロンやマッシモ・ドナーティがシンプルに攻撃を構築。両サイドのエドガル・アルバーレスやエマヌエル・リーバスといったスピードのある選手を積極的に使い、分厚いサイド攻撃を展開する。一方、パルマはブレリム・ジェマイリとダニエレ・ガッロッパのコンビが中心となり中盤を構成。それぞれキープ力もあり、ラストパスも出せるため、彼らがボールを持つと前線の選手が積極的に相手守備ラインの裏を狙って動き出す。更にヴァレリ・ボジノフ、アルベルト・パロスキ、ニコーラ・アモルーゾなどFW陣も充実しており相手にとっては驚異の攻撃陣となっている。
　ホームゲームで4連勝中、インテルに次ぐリーグ2番目の失点の少なさを誇るバーリ。選手層に恵まれ安定した戦いを見せるパルマ。この両チームは後半戦も同じような強さをキープ出来るのか。セリエA後半戦もこの2チームからは目が離せそうにない。

(宮城/ワールドサッカーキング編集部)