編集部ブログ

1/28(木) 09:02
戦略家モウリーニョの策略?
不調のインテルと好調のミランという構図が明確だったために、2-0というスコアに驚かれた方も多いのではないでしょうか。24日に行われたミラノダービーはインテルに軍配が上がり、2位のミランは消化試合が1試合少ないとはいえ、首位インテルの優位性は揺るぎないものとなりつつあります。

試合内容についても、前半27分にスネイデルが審判への抗議で一発退場となり、数的優位に立ったミランが試合を盛り返すと思いきや、集中力を高めたインテル守備陣がこれをシャットアウト。ミリートとパンデフの鮮やかなゴールで逃げ切り、「最強であることを示した」というJ・セーザルのコメントがしっくり当てはまるダービーでした。

しかし、ただでは終わらないのがダービーたるゆえんでしょうか。試合後、インテルを率いるモウリーニョ監督が主審の判定に納得がいかず、「アンチ・インテル」の風潮がまん延しているとほのめかしたのです。2006年のカルチョ・スキャンダルで世界中の信用を失ったセリエAからすれば、この発言は看過できません。すぐさま選手や監督が"陰謀説"を否定するなどの騒動に発展していますが、モウリーニョの真意は別のところにあるのかもしれません。

というのも、彼はチェルシー時代にも判定に不満を覚えて"陰謀"の存在を指摘したことがあります。真相は定かではないにしろ、これによって多くの視線が審判のレフェリングに注がれることは避けられません。審判にプレッシャーを与え、不利な判定を回避する――。駆け引きに長けたモウリーニョの智謀であったとしたならば、これほど迷惑な話もないですよね。

(伊藤/ワールドサッカーキング編集部)