編集部ブログ

2/12(金) 04:56
早起きにはスターの活躍が不可欠?
いよいよチャンピオンズリーグ決勝トーナメントが17日から再開され、欧州サッカーはこれからが本番真っ盛り。1回戦から激突するミランvsマンチェスター・U、インテルvsチェルシーは、この大会の魅力を象徴するかのようなビッグマッチとなった。ベッカムやモウリーニョの古巣対決、イタリアvsイングランドという"リーグの格"を争いに巻き込む対決に、今から期待は膨らむばかりだ。では、1回戦の話題性という点から見て、スペイン勢はどうだろうか?

セビージャは本田圭佑が所属するCSKAモスクワと対戦。バルセロナは昨シーズンまで所属していたフレブのシュトゥットガルトと、レアル・マドリーはベンゼマの古巣となるリヨンと対決する。うーん……日本人として本田は楽しみだが、フレブとベンゼマはなんだか地味だ。

約47億円の移籍金でマドリー入りしたベンゼマに対して地味と言うのはおかしいが、ふとここまでのリーガ・エスパニョーラを振り返ると、開幕時に世界中の注目を浴びた新加入のスター選手たちが思ったほどパッとしていないような気がする。

"新・銀河系軍団"のマドリーで言えば、カカーはイタリア復帰が報道されるほど印象的な活躍を披露できておらず、クリスティアーノ・ロナウドはピッチにいれば点を取るものの、故障で戦列を離れた期間も長く、戻ってきたかと思えば出場停止で欠場するなどシーズンを通しての貢献度は高くない。前述のベンゼマにいたっては、イグアインの活躍に押されっぱなしだ。

王者バルセロナでは、イブラヒモヴィッチが現在6試合無得点とゴールから見放され、プレーに精彩を欠く場面も見受けられるようになった。エスパニョールでは"一人銀河系"とまで称された中村俊輔も新天地の環境に馴染めずにいる。

もちろん、これからが欧州の"本番"だから、今後の活躍次第で状況は一変する。ただ、一サッカーファンとして、開幕前に抱いていたスペインへの高揚感や期待感が今は薄れているというのが本音だ。バルセロナの美しいサッカーは、昨シーズンと同様に見る者を魅了する。メッシもイニエスタもやはり凄い。そこに、前述のスター選手たちが本領発揮となれば、早起きにも挑戦しようと思う今日この頃である。

(伊藤/ワールドサッカーキング編集部)