9/22(水) 11:03
マインツを引っ張る90年生まれコンビ
ブンデスリーガがとんでもない混戦模様になっています。昨シーズン優勝したバイエルンは5試合4得点と得点不足に苦しみ暫定7位。ラウール・ゴンサレスを獲得して注目を集めたシャルケはメンバーを全く固定できず4戦4敗、最下位に沈んでしまいました。一方、例年なら下位にいるはずのハノーファー、フライブルクといったチームが上位に顔を出し、リーグを盛り上げています。そんなブンデスリーガ序盤戦最大の驚きは、昇格2年目のマインツが開幕から5連勝し、クラブ史上初の単独首位に立ったことではないでしょうか。
マインツは昨シーズン、クラブ史上最高となる9位に入りましたが、今シーズンを含めても合計5シーズンしか1部に在籍したことはなく、目標はあくまでも残留だったはずです。しかし今シーズンは開幕戦でシュトゥットガルトを下すと、第2節ヴォルフスブルク戦では3-0とリードされた状況から4点を奪う大逆転勝利。第4節ではブレーメンにアウェーで快勝を収めています。格上相手にこの結果・・・・・・単なる幸運で片付けるわけにはいきません。
更に驚くことに、この大躍進を演出しているのは1990年に生まれた2人の若者なんです。今シーズン、トーマス・トゥヘル監督が抜てきした新鋭、ルイス・ホルトビーとアンドレ・シュールレ。一般的にはまだ無名の存在かもしれませんが、ブンデスファンなら覚えておいて損はない逸材です。ホルトビーは視野が広く機動力のある司令塔タイプで、持ち味である左足パスを武器にリーグトップとなる4アシストを記録。一方、テクニックのある万能タイプのシュールレはチームトップとなる3得点を挙げています。
マインツは昨シーズン序盤も上位争いを演じましたが、シーズン中盤にかけて失速し、優勝争いに絡めずシーズンを終えてしまいました。90年生まれの"ヤング・パワー"を擁する今シーズンは昨シーズンを超えるような成績を残せるのか。そしてホルトビー、シュールレの2人はどこまで好調を維持できるのか、要注目ですよ!(石坪/ワールドサッカーキング編集部)