11/4(木) 01:21
フィーゴも絶賛のギャレス・ベイル
11月2日に行われたチャンピオンズリーグ(以下CL)第4節で昨シーズンの王者インテルが敗れるという波乱があった。インテルをホームで3-1と打ち破り、グループ首位に立ったのはイングランドのトッテナム。大金星の立役者はウェールズ代表の21歳、ギャレス・ベイルだ。
10月20日に行われたCL第3節、アウェーでインテルと対戦したトッテナムは前半終了時に0-4とリードされたが、後半にベイルがハットトリックの大活躍。試合には敗れたものの、そのセンセーショナルな活躍は世界中の注目を浴びた。
そして臨んだホームでの試合、当然インテルの激しいマークが予想されていた。そんな中、ベイルは持ち前のスピードで違いを見せる。世界有数のサイドバックと名高いマイコンを相手に、何度も左サイドからチャンスを演出。ピーター・クラウチとロマン・パフリュチェンコへの2アシストを記録した。試合後、監督のハリー・レドナップにインテル幹部のルイス・フィーゴが近づき、『ファンタスティックなプレイヤーだ。我々を倒した。2度もね!』と言ってきたという。
ベイルは高校時代、サッカーの他にラグビー、ホッケー、マラソンとどの競技でも優秀な成績を残したアスリートだ。ウェールズではライアン・ギグスの後継者として早くから注目され、16歳315日で代表の最年少記録デビュー、17歳83日で最年少得点記録を更新した。トッテナムでは当初サイドバックとして出場していたが、今シーズンはサイドハーフに定着。90分間休むことなく走り続けるスタミナ、圧倒的なスピード、セットプレーも任されるほどのキック精度を武器に好機を演出し、隙あらば強烈なシュートを放つ。その活躍ぶりに強豪クラブがこぞって補強リストに加えていると報じられている。
残り2戦で1勝すればCLグループリーグ突破を決めることができるトッテナム。クラブ躍進の鍵を担うベイルにぜひ注目してもらいたい。
(武藤/ワールドサッカーキング編集部)