編集部ブログ

11/18(木) 08:33
チェルシーまさかの完敗
11月14日に行われたプレミアリーグ第13節で首位チェルシーがまさかの敗戦を喫した。ホームのスタンフォード・ブリッジでは圧倒的な強さを誇っているチェルシーだったが、難敵サンダーランド相手に0-3の完敗。チェルシーが国内リーグのホーム戦で3失点を喫したのは、2002年のマンチェスター・ユナイテッド戦以来の"大事件"だ。
この日は長期離脱中のフランク・ランパードに加えて、ジョン・テリーとアレックスがケガで、マイケル・エッシェンも出場停止で欠場となった。主力不在の中盤はボールをキープできず、時間の経過とともにサンダーランドにペースを奪われる。更に両センターバックが不在のため、ブラニスラフ・イヴァノヴィッチとセンターバックを組んだのは、普段右サイドバックを主戦場にするパウロ・フェレイラ。P・フェレイラは2006年にもテリーのケガによりセンターバックを経験したときが、安定性を欠き、批判の的となった。それだけに、今回の急造コンビもやはりその場しのぎの対策にすぎなかったのだろう。連係が取れていないディフェンスラインはやはり安定性を欠き、GKペトル・チェフの度重なる好セーブで何とか失点を免れるという展開。しかし45分にネダム・オヌオハがシュートと見せかけたキックフェイントでペナルティー・エリア中央に進入すると、周囲にいたチェルシー6選手の隙を突いて、スルスルとボールを運び、華麗な先制弾を挙げる。52分には、先の2試合で3得点とプレミアリーグに早くも順応しているアサモア・ギャンが追加点。更に試合終了間際の87分、アシュリー・コールの不用意な横パスをかっさらったダニー・ウェルベックがとどめの3点目。チェルシーファンからため息がこぼれた。
テリーは以前から悩まされている足の神経の問題で、数カ月離脱する可能性が浮上。アレックスもひざの手術が決まり、最長で8週間の離脱と見られている。首位をキープしているチェルシーだが、この試合を見る限りではしばらく苦しい戦いが続きそうだ。
一方ライバルのアーセナルはセスク・ファブレガスの決勝弾でエヴァートンに勝利し、チェルシーとの勝ち点差を2まで縮めた。マンチェスター・Uはアストン・ヴィラ相手にドローに終わったが、いまだ無敗をキープ。大型補強で戦力充実のマンチェスター・Cもポジションを下げる様子はない。混戦極まる今シーズンのプレミアリーグ、どのチームが一歩先に抜け出すのだろうか。
(武藤/ワールドサッカー編集部)