3/4(金) 04:55
下っ端の異常(?)な愛情
現在発売中の『ワールドサッカーキング』をご覧になりましたか? 現代サッカーで進化した「9.5番」をフォーカス、50人の精鋭を分析しています。僕も一部担当したのですが、これがもう大変。最初から最後まで先輩方にサポートしてもらい、最後はヘロヘロかつ半べそ状態で金曜日の校了までたどり着きました。
そんな下っ端の僕は普段、各国リーグ戦の試合結果をまとめる『RESULTS』ページを任せてもらっています。3大リーグの他に『リーグ・アン』や『リーガ・サグレス』などもチェックしなければならず、週明けはデフォルトで睡眠不足。いい試合をたくさん見て寝不足というのは、サッカーバカの勲章みたいなものなのでうれしいんですが、その後に待っているデータ作成はメガボリュームの単純作業。相棒のコーヒーを片手にセコセコと作業しています。
試合結果をひたすらまとめるしんどい作業をこなしていると、不思議なもので、それだけなのに愛着のあるチームができます。今、一番のお気に入りは『エールディヴィジ』のヴィレムU。現時点で2勝しかしておらず降格争いの大本命、失点数70は既に昨シーズンと並んでおり(08-09シーズンは58失点)、他国リーグと比べてもぶっちぎりなんです(1番近くて、『ブンデスリーガ』のボルシアMGの59)。今までの僕なら「応援なんてやってられるか、バカヤロー」くらいの勢いなんですが、そこは下っ端同士で通じるものがあるのか、愛おしくて愛おしくて仕方ないんです。
ヴィレムUは開幕7連敗(平均0.8得点、3.0失点)で現在の地位を不動なものにしましたが、ここ1ヵ月の間になんと二つも白星を挙げています(2勝3敗1分)。開幕直後と平均失点が変わらない中で、平均得点が1.6と倍増したことが要因でしょう。08-09シーズンは勝ち点30が、昨シーズンは勝ち点23が降格プレーオフ圏のボーダーラインだったことを考えると、このまま好調子を維持してくれれば降格圏を脱出することも夢ではありません(代わりに日本人選手の所属するVVVが最下位になる可能性があります)。が、ここで一つの問題が浮上。それは……僕がまだまだ下っ端から抜け出せないという事実です!
勝つのは嬉しいが、順位を上げてしまうのはなんだか悔しいというジレンマ。しょせんは、それだけの愛だったということでしょうか。まぁ、早く自分が上がれって話なんですけどね……。
(古田土/ワールドサッカーキング編集部)