11/2(水) 04:52
クラウディオ・マルキージオ/ユヴェントスの後継者
クラウディオ・マルキージオが初めてビアンコネーロ(白と黒)のユニフォームを着たのは1993年。あのアレッサンドロ・デル・ピエロがユーヴェにやって来たのと同じ年だ。その時、デル・ピエロは19歳で、マルキージオは7歳だった。そう考えると、アレックスが現役を退いた時、その後継者として一番にマルキージオの名が挙がるのも当然のことのように思う。
今シーズンのマルキージオは、アンドレア・ピルロとともにセントラルMFとして中盤を取り仕切ることになった。前監督のジジ・デルネーリを始め、マルキージオを別のポジションで使う監督が多かった。南アフリカ・ワールドカップでも、マルチェッロ・リッピからはトップ下を任された。“2列目の選手”としてのイメージが定着することに対し、本人はしばしば反発するようなコメントを残している。
「僕はあくまでセントラルMFだ。自分本来のポジションで勝負したい」と。
ミラン戦での“バルサ風”のゴールを見ても分かるように、マルキージオの良さは攻撃面にある。鋭い飛び出しからゴールを狙うプレーこそ、彼の最大の魅力だろう。ただ、だからと言って攻撃的MFとして起用するのが正解というわけではない。
セントラルMFとしてボールタッチ数を増やし、チームの攻撃を組み立てる中で、彼は自分の中のリズムを高めていく。それが最大限まで高まった時、あの爆発的な飛び出しとゴールが生まれるのだ。
彼はアントニオ・コンテ新監督に感謝している。
ディディエ・デシャン以来初めて、彼を本来のポジションで使ってくれるからだ。
「監督の起用に絶対応えたい。好きなポジションで、しかもピルロとコンビを組めるなんて最高だよ。コンテは強い精神力を持った人。それが僕たち選手にも伝わってくる」
彼が“本当のマルキージオ”に再び生まれ変わった時、チームも“本当のユヴェントス”に戻れるのかもしれない。
(記事提供:CALCiO2002)