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Close Up “CHELSEA”Ⅱ
■ドログバらの去就は次期監督の人選次第
一方で退団に大きく傾きそうなのがフロラン・マルダである。ヴィラス・ボアス政権下で完全にポジションを失った31歳が、フアン・マタとダニエル・スタリッジの定位置を奪い返すのは容易ではない。ディディエ・ドログバやランパードと比べるとクラブ側の引き留め意欲も低い。冬にもうわさが挙がったアンジやパリSG、あるいはかねてから本人が興味を公言しているブラジル(パルメイラス)への移籍も十分に可能性があるはずだ。
そして、最も去就が注目されるのがドログバだ。

オーナーのお気に入りであるフェルナンド・トーレスがエースであることは今後も変わりないが、バックアッパーとして彼をとどめておきたいというのがクラブの本音だろう。だが、昇給と2年契約を要求するドログバ側に対し、クラブが提示しているのは給与現状維持の単年契約。交渉がこのまま平行線をたどれば、ロシア、アメリカ、カタールなど十分な報酬を得られる新天地へと向かう可能性がある。
ただし、ここまで名前を挙げてきた古参選手の去就が、新監督の選定によって大きく変化することも付け加えておきたい。新監督候補には現状で、ジョゼ・モウリーニョ、ジョゼップ・グアルディオラ、ラファエル・ベニーテス、デイヴィッド・モイーズなど様々な名前が挙がっているが、現地で本命と目されているのはバルサとの契約延長が不透明なグアルディオラ、そしてロンドンでの《新居探し》が報じられたばかりのモウリーニョである。
グアルディオラが就任すれば、彼のサッカーにフィットしそうもないドログバやマルダ、ミケルといった人材はやはり放出候補となる。逆に《スペシャル・ワン》の復帰が実現した場合、愛弟子である彼らは一気に残留へと傾く。
今シーズンの残り試合で各選手がどれだけ存在価値を証明できるるか、そしてオーナーが誰を新監督にチョイスするのか。来シーズンのチェルシーのチーム編成は、やはりオーナーのさじ加減で決まることになりそうだ。
■FLorent MALOUDA
1980年6月13日生まれ(31歳)
推定移籍金:17.8億円
ポジションを失い退団必至
■Didier DROGBA
1978年3月11日生まれ(34歳)
推定移籍金:0
契約延長交渉が平行線をたどる
■Salomon KALOU

1985年8月5日生まれ(26歳)
戦力外に近い扱い。
残留の芽はない
(記事提供:ワールドサッカーキング)