11/21(火) 02:18
悲劇のバレンシア
今年のリーガ・エスパニョーラは負傷者が多く、早くも混戦模様です。
首位のバルセローナはエトオを始め、メッシ、サビオラのけがでFWの駒不足に陥りました。
また、アトレティコ・マドリーは攻撃の軸であるマキシ・ロドリゲスとマルティン・ペトロフがともに全治6カ月の重傷を負ってしまい、こちらも戦力が大幅にダウンしました。
中でも最も負傷者が多いのは、開幕前に優勝候補と目されていたバレンシアです。期待の新戦力であるデル・オルノ、ホアキン、タヴァーノはけがの影響か思ったような活躍が出来ず、DFもマルチェーナ、モレッティらが戦線離脱。
また、層が厚いはずの中盤はバラーハ、アルベルダ、エドゥ、ガビランの負傷で万全とは言えず、攻撃の軸と期待されたビセンテも故障しがちで結果を残せていません。
チャンピオンズリーグでは早々に決勝トーナメント進出を決めていますが、リーグでは第11節終了時点で勝ち点18の8位と不満足な成績です。「チームの不調を、けが人の多さのせいには出来ない」とアジャーラは言っていますが、現在のチーム状態を見ると何だか呪われている様にしか思えません。
しかしダビド・シルバやアングーロ、アルビオルなどのユーティリティー・プレーヤーが多く所属しているというのが唯一の好材料です。
複数のポジションを高いレベルでこなすことが出来る彼らの存在によって、負傷離脱による戦力ダウンを最低限にとどめています。
キケ・フローレス監督がユーティリティー・プレーヤーをどのようにやりくりし、負傷者の穴を埋めていくのか。バレンシアの今後の戦いぶりに大注目です。
(小田桐/ワールドサッカーキング)