1/9(火) 03:24
迷走が続く白い巨人
7日に行われたリーガ・エスパニョーラ第17節、レアル・マドリーがまたしてもデポルティーボ相手に0-2の敗戦。これで2試合連続の無得点での連敗となりました。
この試合を見て、マドリディスタでも何でもない僕ですら、改めてショックを受けました。それは、あまりにもチームの出来がヒドかったからです。
今シーズン、悪い悪いと言われながらも何とか結果を残してきたレアルですが、この日は本当にチームが機能していませんでした。休暇明けということで、どう立て直してきたのか期待していたのですが……。
カペッロ監督はM・ディアラをベンチに置き、ボカ・ジュニオルスから獲得した新戦力のガーゴをスタメン起用。エメルソンとボランチでコンビを組ませました。
この采配には少なからず疑問を感じずにいられません。「大丈夫かなぁ〜」と思って見てましたが、案の定、機能しているとは言い難いプレー内容でした。
ガーゴは20歳になったばかりで、プロキャリアもまだ3年目。デビュー戦がプレッシャーの掛かる試合でのスタメンでは、荷が重すぎたようです。ブラウン管を通して、明らかに緊張して固くなっている様子が伝わりました。
ガーゴだけではなくチーム全体が連係、バランスの悪さから不用意なミスを繰り返し、相手にみすみすチャンスを与えてしまっていました。特に、エルゲラ、S・ラモスは絶対にしてはいけない自陣でのパスミスを犯す始末。
カンナヴァーロやラウール、ファン・ニステルローイなども調子の良い時と比べて、まったくの別人のようです。「銀河系軍団の終焉」と、欧州のメディアは以前から声高に叫んでいましたが、それもうなずけるガッカリする試合内容だったのです。
このような試合内容が続くようでは、優勝は厳しいだろうなと感じた新年早々の深夜観戦でした。
(山本/ワールドサッカーキング編集部)