2/16(金) 12:40
早過ぎる内紛の収束
今週スペインでは、サミュエル・エトオを中心としたバルセローナの内紛騒動が話題となりました。
ことの発端はエトオが11日に行われたラシン・サンタンデール戦で途中出場を拒んだことでした。
試合後、この行動についてライカールト監督とロナウジーニョが批判とも取れるコメントを発表。そして13日、今度はエトオがライカールト監督とロナウジーニョを激しく非難し、ライカールト監督に対しては「最悪の奴」とまでコメントしたのです。
それにもかかわらず、14日になると監督を含むチーム全体での話し合いが持たれたことで内紛騒動は早々に沈静化。
エトオとロナウジーニョもモッタが仲介する形で抱擁を交わし、“表面的”には仲を取り戻しました。
簡単に騒動が収まったように見えますが、あまのじゃくな僕としては納得がいきません。
普通、「最悪の奴」と罵声を浴びせるほど嫌悪感をあらわにした人が、すぐにその相手を許すことが出来るのでしょうか?
2003年2月、マンチェスター・Uのファーガソン監督が敗戦後に怒って蹴り上げたスパイクが当時所属していたベッカムに当たり、両者の関係が悪化、レアル・マドリーへの移籍話が浮上したということがありました。
エトオの場合も、今回の騒動は一応収まったとしても、再び何かきっかけがあれば“シーズン終了後、突然の移籍”なんてことが十分考えられると思います。
本当に問題は収束したのか、エトオとロナウジーニョの関係は元どおりになったのか。
おかげで、18日に行われるバルサvsバレンシア戦は、強豪同士の対戦という以上に非常に興味深い試合になりました。
ライカールト監督がエトオを出場させなかったら、もしくはロナウジーニョがエトオにパスを出さなかったら、「やっぱり、仲直りしていないんじゃないの?」と想像を膨らませてみるのも観戦する側の一つの楽しみ方ですよね。
(千葉/ワールドサッカーキング編集部)