ロンドン五輪で銅メダルを獲得したU−23韓国代表にオーバーエージ枠で参加し、3位決定戦の日本戦では先制点を叩きだした韓国代表FWのパク・チュヨン。昨季はアーセナルで期待外れのシーズンを送ったものの、今季はリーガ1部に5年ぶりに戻ってきたセルタへ期限付き移籍した。8月31日の入団発表では、ホームスタジアムのバライードスに集まったファンを前に「15ゴール以上決めたい」と抱負を語っていたのが印象的だった。
とはいえ、日本人のみならず韓国人も誰一人「成功」と呼べる活躍をしていないリーガ・エスパニョーラにあってパクも開幕からすんなり先発起用されるはずもなかった。リーガデビューを果たしたのは16日に行なわれた4節のアウェー・バレンシア戦。後半27分からの交代出場だったものの、20分ほどの短い時間でパクらしい激しさと正確性のバランスが取れたプレーを披露。
その活躍が認められる形で、22日にホームで行なわれ......
【プロフィール】
小澤一郎(おざわ・いちろう)
サッカージャーナリスト(Periodista)。スペイン在住歴5年。主にスポナビ、クリニック、サッカー批評などで執筆中。著書に『スペインサッカーの神髄』(サッカー小僧新書)、『サッカー選手の正しい売り方』(カンゼン)。メルマガ「小澤一郎の『メルマガでしか書けないサッカーの話』」も好評配信中。