イタリア人として初めてバロンドール賞に輝き、ペレの選んだFIFAベスト100プレーヤーに選ばれたロベルト・バッジョが久々に公の場に姿を見せ、今季のセリエAや現在のイタリア・サッカーについて想うところを語った。先週末、カエラーノ・サン・マルコという街で開かれたスポーツ・メーカー、ディアドラの創立50周年記念イベントの中でのことだ。
現役引退して数年間は趣味の狩猟を楽しんだり、家族との時間を大切にしていたバッジョ。サッカー界への“復帰”はイタリア・サッカー協会の若手育成部門の責任者としてだった。そんな与えられた任務のこともあり、イタリアにとって必要なのは若手を正しい方法で育てることだと、自身の経験を踏まえながら話した。
「若い選手たちに注目して、そこから再出発すべき。私や協力者と共にプロジェクトを立て、その計画を実行するようサッカー協会に要請している。今のところ、返答はないが前へ進めていくつもりだ」と......
【プロフィール】
赤星敬子(あかほし・けいこ)
1969年1月14日、兵庫県明石市生まれ。神戸女子大学卒業後、91年に大阪日刊スポーツに入社。96年に退社後、サッカー好きが高じて97年1月、渡伊。99年夏からデイリースポーツ新聞社通信員として活動を始める。イタリア・サッカーやセリエAの日本人選手について、雑誌や携帯サイトなどに執筆中。イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。