バレンシアは成績不振を理由に今季からトップチームを率いていたアルゼンチン人のマウリシオ・ペジェグリーノを解任し、彼の後任にエルネスト・バルベルデが就任した。48歳のエルネスト・バルベルデは現役時代はスペイン代表にも選出され、バルセロナやアトレティコ・マドリード、そして幼少期を過ごしたアスレティック・ビルバオでもプレー。監督としてのキャリアはアスレティック・ビルバオの下部組織から始め、2003-2004シーズンからトップチームの監督として2シーズン過ごした後に2006年からエスパニョールの監督に就任。2006-2007シーズンにはチームをUEFAカップ決勝に導くなどその名を一気に知らしめた。また2008-2009シーズンはギリシャのオリンピアコスを率いて、国内2冠を達成した。
その手腕に疑いの余地はない。2010年にはザッケローニ監督に決まる前に日本代表監督候補としても名が挙がっていた。だが、僕はある疑念を抱いている。確かに彼は優秀な監督だが......
【プロフィール】
座間健司(ざま・けんじ)
1980年7月25日生まれ、東京都出身。2002年、東海大学文学部在学中からバイトとして『フットサルマガジンピヴォ!』の編集を務め、卒業後、そのまま『フットサルマガジンピヴォ!』編集部に入社。2004年夏に渡西し、スペインを中心に世界のフットサルを追っている。フットボールは2008−2009シーズンからビジャレアルのソシオとなり、定期的に試合観戦をしている。2012年よりフットサル、フットボールを中心にフリーライター&フォトグラファーとして活動を始める