ことの発端は元会長の突然の告白だった。レアル・ソシエダの会長を務めたイニャキ・バディオラのインタビューがスペイン全国スポーツ紙『AS(アス)』に掲載された。彼はこのインタビューで「レアル・ソシエダは6年間、出費に計上されないお金でドーピングを買っていた」と告白。彼は2008年1月4日か12月20日までレアル・ソシエダの会長を務めたが、過去のクラブの出費を見返すと毎年約3500万円ほど会計されていない出費があった。そのお金は医療スタッフに払われていたと語り、その医療スタッフの中にはサイクリングレースでドーピングを提供の首謀者とされていた人物がいたと話している。つまり、その医師から選手にドーピングを与えるための出費があったとイニャキ・バディオラは言いたいのだ。
2001年から2005年までレアル・ソシエダの会長、現在はスペインプロリーグ機構の会長を務めるホセ・ルイス・アスティアサランは即座に否定。また同時期にレアル・ソシエダに所属していたシャビ・アロンソ、ロシ......
【プロフィール】
座間健司(ざま・けんじ)
1980年7月25日生まれ、東京都出身。2002年、東海大学文学部在学中からバイトとして『フットサルマガジンピヴォ!』の編集を務め、卒業後、そのまま『フットサルマガジンピヴォ!』編集部に入社。2004年夏に渡西し、スペインを中心に世界のフットサルを追っている。フットボールは2008−2009シーズンからビジャレアルのソシオとなり、定期的に試合観戦をしている。2012年よりフットサル、フットボールを中心にフリーライター&フォトグラファーとして活動を始める