国王杯準決勝セカンドレグ、カンプノウでのゲームを5人のバルセロニスタと一緒にテレビで観戦した。
試合開始直後、バルセロニスタはポジティブだった。クリスティアーノ・ロナウドをピケが倒した時、スローVTRを見ながら「これは当然PKだ」と話し、ポルトガル人がPKを成功させ、先制を許してもバルセロナは2点を奪えると彼らは確信していた。ペドロがエリア内で倒されれば、手を挙げ、メッシのフリーキックに腰を浮かす。
彼らが興奮したのはそこまでだった。
後半、ディ・マリアがエリア内でプジョルを抜き去り、シュート。こぼれ球をクリスティアーノ・ロナウドが決めると、もう黙るしかなかった。バルセロニスタは知っていた。チャビもセスクも、そして頼みのメッシも機能していないこの日のバルセロナが、レアル・マドリードの守備陣を攻略することはできないことを。決勝進出のために3点を奪うことがもはや不可能であることを。68分にヴァランがコーナーキックからヘディングでゴー......
【プロフィール】
座間健司(ざま・けんじ)
1980年7月25日生まれ、東京都出身。2002年、東海大学文学部在学中からバイトとして『フットサルマガジンピヴォ!』の編集を務め、卒業後、そのまま『フットサルマガジンピヴォ!』編集部に入社。2004年夏に渡西し、スペインを中心に世界のフットサルを追っている。フットボールは2008−2009シーズンからビジャレアルのソシオとなり、定期的に試合観戦をしている。2012年よりフットサル、フットボールを中心にフリーライター&フォトグラファーとして活動を始める