炭鉱で知られるルール地方の一都市ゲルゼンキルヒェンに、今年も最大の熱波がやってきた。その理由は、142回目を数えるシャルケ対ドルトムントの「ルール・ダービー」に他ならない。
中央駅、公共交通機関、フェルティンス・アレーナへ向かう公道など、人が集まる場所にはおびただしい数の警官が目を光らせ、その数なんと1600人。リーグ前半戦の同ダービーでは数百人単位での逮捕者が出ただけに、現場の物々しさはまさに厳戒態勢と言ってしかるべきものだった。
既に各メディアの報道によって、その結果は広く知れ渡っているだろう。
日本代表DF内田篤人が今シーズン3度目の肉離れから戦列に復帰し、いきなり2アシストの働きを見せ2−1でシャルケが勝利した。昨シーズン2度の苦杯を喫したライバルへお返しとばかりに、今シーズンは2回の対戦で2度、引導を渡すことに成功。これで1シーズンにホ......
【プロフィール】
鈴木智貴
静岡県天竜市(現・浜松市天竜区)出身。1981年生まれ。日本大学法学部卒。日本での社会人生活を経て、2010年夏よりドイツ在住。現在デュッセルドルフのアマチュアクラブでU-12監督を務め、プロチームの指導者になるべく修業中の身。昨年ドイツサッカー連盟公認C級(UEFA−B級)指導者ライセンスを取得。