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日本代表、カナダ戦で見つけた“答え”と課題
試合開始とともに、GK川島永嗣の指示がスタジアムに響いた。



3月22日に行なわれたカナダとのテストマッチは、中立地ドーハを舞台とした。2年前にこの地でアジア王者に就任したといっても、日本戦でスタジアムが満員になるはずはない。4万人収容のカリファ・スタジアムを埋めたのは2000人(あくまで公式記録上の数字だ)で、選手たちの声が記者席まで届くような環境だった。



GKの声が頻繁に聞こえるということは、基本的に守備の局面が多いと理解できる。序盤の日本は、カナダに攻め込まれた。



流れを変えるきっかけとなったのは、9分に生まれた先制ゴールだ。縦パスに飛び出した相手GKのクリアが、岡崎慎司にわたる。2列目の右サイドで先発した背番号9はDFをかわし、懸命に戻るGKの頭越しにネットを揺らしたのだった。



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【プロフィール】
戸塚啓(とつか・けい)
1968年生まれ。サッカー専門誌を経て、フランス・ワールドカップ後の98年秋からフリーに。ワールドカップは4大会連続で取材。日本代表の国際Aマッ チは91年から取材を続けている。2002年より大宮アルディージャ公式ライターとしても活動。最新著書に『不動の絆』〜ベガルタ仙台と手倉森監督の思い(角川書店)。『戸塚啓のトツカ系サッカー』ライブドアより月500円で配信中!

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