インテルの長友佑都にとって故障との戦いとなったシーズンだった。12月に左ふくらはぎの肉離れ、そして2月末からの3カ月間で2度の左ひざの半月板のケガに悩まされた。チームもミリート、パラシオ、カッサーノ、サネッティら主力選手が次々と戦線離脱し、結局9位という成績で終わった。最終節のウディネーゼ戦でも5失点という負け方になり、今シーズンのインテルを象徴する負けっぷりとなってしまった。
翌20日のイタリアのスポーツ新聞の評価も当たり前のように厳しいものだった。まずガゼッタ・デッロ・スポルト紙は長友に4.5という今シーズン最低点をつけた。「ディフェンスか攻撃か、それが問題? “ナガ”は混乱している、肉か寿司なのかか」と皮肉たっぷり。コリエレ・デッロ・スポルト紙は5.5とまずまずの評価だが「彼のひざはよくなったのだろう。だが欠けているとしたら、修正はできない戦術面でのセンスだ」とフィジカルではなく、頭脳の部分で足りない部分があると指摘した。