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アルベロアの悪夢は続くのか?
コンフェデレーションズカップ決勝前、バルセロナとレアルでプレーをした元ブラジル代表のロナウドはスペインのテレビでこう語っていた。

「僕はブラジル人だし、いつも母国が勝って欲しいと思っている。だけど“ラ・ロハ”のプレーは大好きなんだ」

地元ブラジルの国民の誰もが母国の優勝を望んでいたが、元カナリアのストライカーのようにスペインのフットボールはスペクタルだと認めている。スコラーリの率いるチームはディフェンスは堅いが攻撃にはアイデアを欠く。比べて、スペインはボールを大切に保持し、プレーに喜びがある。フェルナンド・トーレスが決勝前に「僕らが現代のブラジルだ」と地元紙にコメントしていたが、美しいフットボールといえば今はブラジルではなくスペインのことを指す。

ブラジルがプレーを創造するのではなく、破壊することに重きを置いていたのは両者のファウル数にも表れている。ブラジルのファウル数は26。一方、スペインは16。26回のうち最もファウルを受けた......



【プロフィール】
座間健司(ざま・けんじ)
1980年7月25日生まれ、東京都出身。2002年、東海大学文学部在学中からバイトとして『フットサルマガジンピヴォ!』の編集を務め、卒業後、そのまま『フットサルマガジンピヴォ!』編集部に入社。2004年夏に渡西し、スペインを中心に世界のフットサルを追っている。フットボールは2008−2009シーズンからビジャレアルのソシオとなり、定期的に試合観戦をしている。2012年よりフットサル、フットボールを中心にフリーライター&フォトグラファーとして活動を始める

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